溶解大陸

アニメの感想とか書きたいなあ

ハロー!!きんいろモザイク 1話 「はるがきたっ」 感想

やっほー!これからハロー!!きんいろモザイク1話見まーす!やっとだー!!

見ました。以下、感想。

 ハロー!!きんいろモザイク、最後、曲が流れだした瞬間に、心の底から、それこそ数年ぶりに朗らかな気持ちになって、笑ってしまった。夜は必ず開け、陽はまたのぼる。長く続く雨が降り止んだとき、太陽と青空を覗かせる雲間には、ハッとしてしまうほど見事な虹が掛かっているものなのだ。確かに、一週間前までの俺たちには未来というものが見えなかった。暗闇の中を這う様にして単調な日々を過ごしていた。けれども、これからは違う。今クールからは違う。そのことが、頭ではなくハートで理解できて、俺は笑ってしまった。はっはっは。

 

”生きいてれば良いことがある” そんな励ましを何も分かってない奴がいう空虚な言葉とみなして、嘲笑していたこともあった。けれど今は違う。人は変わる。今の俺は自信を持って言える。「生きていれば良いことがある」と。ハロー!!きんいろモザイク。そこには天国があった。

 

最初はこう思った。なぜこれが現実でないんだろう。なぜ、この世界の住人に生まれなかったんだろう。きんモザ世界に対する憧憬に、俺は襲われた。

f:id:t_melting:20150410003133p:plain

この、先生の後を追う5人組を階段で見つけて、「えっ?」っていう素っ頓狂なリアクションを取っちまうこの男子学生になりたかった。アリス、しの、あや、ようこ、カレンの5人組が、実在する世界線のモブになりたかった。せめて、彼女らの存在が現実であって欲しかった。彼女たちが居るような世界なら、悲しいことが起こらない気がした。現実の俺には明日も仕事がある。仕事ではつらい思いをすることになる。だから、この5人が居る高校に通いたいと思った。けれど、それは不可能である。俺には現実に仕事があり高校生ではない。また、たとえ仕事が無くて高校生だったとしても、この5人が居る高校に通うことはできない。原理的に不可能だからだ。俺たちには、きんモザ世界とは別につらいつらい現実が待っていて、そこから逃れることはできない。

 

確かに俺は現実の住人だし、この世界はつらい。あっちの世界の住人に生まれ変わりたいと思うがそれは不可能。一般的に、手に入れることが出来ないものを見せられたとき、人はつらくなるものである。けれども、きんモザを見ているときは全くつらくなかった。俺には決して手に入れることができない物を見せられているのにも関わらず。俺は全くつらくなかった。むしろ幸福だった。なぜだろう?なぜ俺はこんなにも幸福な気持ちになれるのだろう?疑問に思いながら見ていたのだが、その理由はラストのシーンで分かった。

 

f:id:t_melting:20150410010500p:plain

画面に映るキラキラとした5人。俺はぽけーっとした気持ちでこれを見ていた。それこそ、ぽかぽかした春の陽気を肌で感じながら、新学年に上がって少し浮かれた気分になりつつも、放課後に仲の良い友達とみんなで帰るような気分でこれを見ていた。そして俺は気づいたのだ。このときだけ、きんモザを見ているこの時だけは、俺は彼女らの一員になれている。俺はあちらの世界のモブとして生まれ変わることはできないし、明日の仕事から逃れることもできない。けれども、一週間に約30分、その間だけは彼女らの一員になることができるのだ。ラストのシーンで、俺は気づくことができた。俺は、見守っているのだ。居場所はとても遠いけれども、俺は、本当にすぐそばから彼女らを見守ることができているのだ。そのことに気づいた。

 

これ以上何が望めるだろう?俺は、心から満足だ。現実はつらい。それこそ、俺がこんなブログを立ち上げてしまうくらいには、つらい。けれども、彼女らは必ず待っていてくれている。一週間後には、俺を出迎えてくれる。しのとアリスが2人仲良く手を繋いでいる。あやはしっかり者だけどツンデレしちゃうし、ようこは必ずツッコんでくれて安心する。カレンちゃんにはただただカワイイがある。5人は”きんいろ”の日々を過ごしている。そして俺は、その一員として、彼女らを見守ることができる。最高。幸せな気持ちで一杯。何一つ不満なし。というか、この言葉を使わせて貰う。生きてて良かった。生まれてきて良かった。いま感じているこの幸せな気持ちに、嘘は無い。

f:id:t_melting:20150410003757p:plain


満足な豚であるよりも、不満足な人間である方が良い。本当にそうだろうか。今期にはハロー!!きんいろモザイクがある。この天国に足を踏み入れてもなお、それでも不満足で居たいと、くだらないアニメを見ている時間があるならバイトでもしてた方がマシだと、そう思える人間が居るのだろうか?少なくとも、俺は豚で良いし満足している。十分だ。今までの人生で俺に訪れた最良の思い出すら、この充足感には及ばない。今まで糞だった人生でも、一週間に一度のハロー!!きんいろモザイクによって、これほどまでに彩り豊かになる。もし俺がアニメを見ていなければ、俺は不満足な人間でいることに耐え切れず、すでに自決していたかもしれない。だが幸運にも俺は満足な豚になれた。変わることができた。この出会いに、アニメの長い歴史に連なる新たな1ページ、ハロー!!きんいろモザイクという奇跡に、俺はただ感謝することしかできない。

 

なんだか、久々の幸福感で脳がシビれてしまい、内容にはほとんど踏み込めなかった。けれども、いいよね。そういうことじゃない。考えるんじゃなくて、感じなきゃならないわけだから。もしもハロー!!きんいろモザイクを見て、なおかつこのブログを読んでくれるような奇特な人が居たら、この気持ちを分かってくれるかもしれない。俺には全てを伝えきれない。どうやっても、伝えきれないんだ。

というわけで、最後は各キャラに対し、一人ずつ一言のせて終わりにしたいと思います。

しのぶ:「ゆずかいさんは大丈夫ですよ」って笑顔で言って欲しい。

アリス:手つないで動物園とかいきたい。

あや:俺はあやのことをちゃんと見ているし、あやのことが分かるのは俺だけだから。

ようこ:付き合いたい。

カレン:「うっひ」から続く一連のくすぐりシーンでおにんにんが大変なことになれる

f:id:t_melting:20150410003535p:plain

それではこちらからは以上です。