溶解大陸

アニメの感想とか書きたいなあ

個人HPをつくろう

土日になったらやる気がモリモリと湧いてきて、たちどころに個人サイトの原型が出来上がるものだと思っていた。実際に、日曜日のこの時間帯、あとは風呂に入って歯を磨いて寝るくらいしかやれないような時間帯になってようやく、自分が個人サイトを作るだけの気力を持っていないことに気づいた。

 

というか、サイト作るとか、どれほどの気力があれば出来るというの。まずね、htmlとかCSSとかいう言語で、個人サイトなんていうビジュアル的な物を作るっていう概念がね、理解できない。意味不明でしょ。絵として描くってなら分かるけど、文字データでデザインするって何?どういう原理が成り立ってるの?因果関係不明すぎ。文字データ→デザイン→個人サイト完成という過程が理解できなさすぎ。もうこの時点で挑む気が起きない。せめて、理解され得る素振りを俺に見せて欲しい。

 

もうこれも、何回も言ってるけど、めっちゃめんどそう。いや、コツコツと積み上げていけば、そうすれば知識0の俺にだって、いつかは個人サイトらしきものが作れるんだってことは、予想できるよ?だけど、それって、めっちゃ大変じゃん?超頑張る必要ありっしょ?もうそれを考えただけでやる気が失せる。もはや、取り組みだしてから途中で嫌になり投げ出すのではなく、取り組む前からそのだるさを脳が予期してしまい、始めることすらかなわない。俺の祖先もさ、ずっとずっと数億年前とかの、それこそネアンデルタール人とかもさ、脳の「未来を予測する機能」をこんな用途で使うことになるとは思っていなかっただろうね。やる前からだるいってある?もうこの、未来を予測する脳の機能、どうにかならんの?始めてみたら案外めんどくなくて、サクサクとオシャレ個人サイトが出来上がっちゃうかもしれないじゃん。そういう俺の可能性を、俺自身の脳が、潰している。だるそうな未来を予測するな。脳がだるそうな未来を予測して、俺が行動を起こすことができない。

 

誰が予測できたであろう。俺自身が最大にして最強の敵だった。「オシャレな個人サイトを作り上げ、自身のサイトが微人気になり、人との交流も増えて生活に潤いが増す」という俺の可能性の一つを、俺自身の脳が潰していく。抗えない。だって、とても、だるい。だるそう。果てしなさ過ぎ。デザインを考え、HPの作り方サイトを参考にしながら作り、サーバーを借りてそれをネット上にアップする、という過程、ちょっと果てしなさ過ぎて想像できない。たどり着ける気がしない。もう無理。ここから動けない。お布団から出られないよ・・・もう少し寝かせて・・・う、ううぅう、平日っ!これが、仕事のある平日だったら・・・っ!

 

俺だってね、平日だったら、めっちゃ眠くてだるくても、寒くてもお布団から出るということが可能。休日は無理。休日の朝は、トイレを我慢できなくなるまでは目が覚めても、気持ちよすぎてお布団から出られない。だが、平日ならば決められた時刻に起きることができる。これは何を意味するか。義務。ルール。人はそういうものに縛られない限り、動けない生き物なのだ。つまりね。Vテキが、ブログは参加を認めない、っていう姿勢だったら俺も個人サイト作ってた。だけど、ブログOKじゃん?そして人ってのは、楽な方、楽な方へと流れてしまうものじゃん?こうしてブログ上にて、更新に必要な最低限の要素である”文字”を打ち込むだけに甘んじてしまう。htmlやCSSを使って個人サイトを作る、という、より高いエネルギーを必要とする方へは行けない。障壁が高過ぎる。乗り越えることができない。一日でやらないにしても、複数日に分けてコツコツと築き上げていくことすらできない。

 

つまりね、折れてしまった。折れてしまったんだよ俺の心は。悪魔が囁くんだ。

「個人サイトなんて作らなくても、これまでと同じようにブログで更新していれば良いじゃないか。今だってコメントを貰えているし、Vテキ界隈から人も結構見に来てくれている。そもそも日記を書くのだって結構重労働だろ?それを高頻度でやってるんだ。もう十分だろ。お前は、サイト作りなんかせずとも、日記とアニメ感想を書くことに集中してさえいれば、それでいいんだ」

って悪魔が言ってくるんだよ。無理。俺が15歳の若さだったら、この絶望的なシチュエーションでも強固な意志でもって立ち上がることができたけど、24歳の俺はもう無理。お布団から出られない。ごめんな。俺の心に居る天使。俺の大切な部分。もっと天使のこと大事にしてあげればよかった・・・なんで悪魔とばかり仲良くしてたんだろ・・・俺は、もしかして、とんでもない間違いを犯してしまったんじゃないか?天使をないがしろにして悪魔を優遇してしまった。こんな、ホームページを作り出せないまま土日が終わっちまうことになるなんて分かっていたら・・・ちくしょお!!天使はどこだ?あいつは今どこにいるっ!?考えてみれば、ここ数日、天使と全く顔を合わせていなかった。最後にあいつと会ったのはいつだ?確か、そうだ、このブログを立ち上げる直前、Vテキの個人サイト群を見ている俺の元に、天使のやつは突然現れて、こう言ったんだ。

テキストサイト・・・とても懐かしい響き・・・あなただってそうでしょ?昔はテキストサイト、よく読んでたじゃない。私、知ってるんだから。小学生の頃と中学生の頃と高校生の頃、合わせて三回も個人サイトやブログをたちあg、って、うわ、うるさいわね!いきなり大きな声ださないでよ!ビックリしたじゃないの!あなたっていつもそうよね。自分の性格を認めない。認めたがらない。そうやって自分自身から目をそらす癖、そろそろやめたら?もう24歳でしょ?まったく良い歳して、いつまで経っても成長しないのね。まあいいわ。そんなことよりもテキストサイトよ。やりたいんでしょ?やったらいいじゃない。私は、あなたが始めたら応援するわ。だから、書くのよ。今すぐ初日の日記を書きなさい。え?人に公開する日記の書き方が分からない?なに甘えたこと言ってんの!なんでもいいから書けばいい。書いて公開しちゃえば、テキストサイトなんてそれでいいのよ!」

俺は天使のなすがままに日記を書き始めた。日記なんてものを書いたのは、ネットに公開しない物も含めそれこそ数年ぶりだったが、思ってたよりもサクサクと書けた。書き上げた文章を読み返してみる。テンションはぐしゃぐしゃだけれども、今言いたいことは全部書いてあるし、まあいいんじゃないか。質なんて、続けている内に上げていけばいいんだ。俺は初日の日記に満足し、そして次にどうするか考えた。

 

クラシックな意味での”テキストサイト”には個人サイトが必要である。個人サイトを作るのには今からでは時間がかかり、この文章を今日中に公開することはできない。果たして、数年ぶりに書いたこの文章を明日以降、ネット上にアップできるだろうか?今の書き上げた直後のテンションなら、勢いでどうにでもなる。しかし、日が昇り、外が明るくなってからも、この酷く俺の感情が載った文章を、他者に公開するなんてことができるだろうか?俺はすぐ行動に移した。どうやらVテキは個人サイトでなく、ブログでも許してくれるらしい。俺はこのブログを立ち上げ、初日の日記を公開し、Vテキに宣伝した。あれよあれよと言ってる内に時間だけが経ち、今に至る。今になって思い返してみれば、一連の俺の行動、思考にも悪魔のやつは介入していたのだろう。

 

初めの3日ほどは良かった。適当に何かを書き、ネット上にアップして公開するという、それまでの生活になかった非日常に興奮していただけだった。けれども、気づいた時には悪魔の奴が側に居やがった。悪魔は「今日はもういいだろ。個人サイトなんて暇な土日にササッと作っちまえばいいんだ。今日は日記だけ書いて、風呂に入って寝ちまえ。オレはお前のことを思って言ってるんだぜ?明日も朝起きなきゃならないもんな。やることはやったんだし、寝ちまえよ」そして、ズルズルと、悪魔のいうことに流されている内に、こうして土日も終わっていた。

 

天使を探さなくちゃいけない。あいつの側に居ないと、俺はダメになっちまうんだ。それが分かった。骨身に染みた。くそっ、どこだ。どこに居るんだ。俺はこのまま、ずっとブログで更新し続けるのか?それは俺の知っている”テキストサイト”なのか?ブログがネット上に初めて登場したとき、芸能人の更新するブログを見て「何か、物足りないな・・・それがなんなのかは分からないけれど・・・やっぱり読むとしたら”テキストサイト”が一番おもしろいな」と感じた頃を覚えていないのか?俺は、まだ、やれるはずだ。平日なら、寒くても布団から出られてるじゃないか。いつもやっていることをやればいいだけなんだ。まずは、ここから出る。出るだけでいい。それだけに集中するんだ。

 

だるさを振りきってマウスに意識を集中する。俺はお気に入り一覧からVテキのWikiをワンクリックし、”新規サイト作成用”の欄からウェルカムサイトへと飛んだ。個人サイトを作り始める、初めの一歩だ。トップページに記載されている説明文へ軽く目を通し、「テキストサイトとは」をクリックする。

・・・・・・・・。

な、な、うう、うわああ!!!感動した!!!めっちゃ感動した!!!!なんだよこれ。なんでこんなステキなこと書けるの?信じられない。同じ世界に生きている人間とは思えない。作らなきゃ。俺も作らなきゃならない。訪問者の記憶に刻み込まれる、俺の作ったデザイン込みでの”テキストサイト”を。ネット上に存在する、現実とは別に、俺のホームを作らなきゃならない。そして、このウェルカム文みたいに、ステキな日記と小説を書く!俺もみんなに暖かみを伝えるんだ!

「やっと来てくれたのね」

この声は・・・天使!?どこだ!!どこに居るんだ!!!

「私のことなんてどうでもいいの。早く、目の前のウェルカムサイトを全部読んで。早くっ!!」

わ、わかった。これを全部読めばいいんだな?それでお前に会えるんだな?

「いいからっ!早く読んで!!」

俺はウェルカムサイトを読み始めた。そして、「なぜ今テキストサイトなのか」から「よくある質問」までを全て読み通した。なんだ?個人サイトを作れる気がしてきたぞ?調べてみるとホームページのテンプレートというものがあるらしい。ちょくちょくhtml・CSS解説サイトを見ながらこれを弄って、自分の好きな様にして、あとはサーバー借りてアップロードするだけなのでは?ゆーていける?個人サイト作れちゃう?俺みたいな、知識0の人間でも、ある程度マシなデザインのHPが作れちゃう?

「やっと、やっと障壁を越えることができたわ」

今までどこか遠くから聞こえてた天使の声が、突然、俺のすぐ側から響いてきた。
て、天使っ・・・お前、今までどこ行ってたんだ?

「あなたの心が作った、障壁の向こう側よ。危ないところだったわ。このタイミングを逃していれば、ゴールデンウィークになるまで私はここに来れなかった」

どういうことだ?俺は天使、お前に会いたかっただけだ。会いたいと思えば、すぐ会えるんじゃないのか?

「ううん。違うの。あなたはずっと、ブログじゃなくて個人サイトで更新したい、と心の底では思っていたの。けれども、日々の生活が忙しくて、自分の声を聞くことを忘れていた。悪魔の、耳障りの良い言葉だけを信じるようにしていた。あなたは、『俺は楽な方へと流れちまうだけだ』と強がるけど本当は違うの。自分のやりたいことが出来ずに、それを始めることすら出来ない自分に、いらだってたのよ。あなたはそれを認めようとしなかった。天使である私は、あなたの素直な気持ちなの。だから、あなたが自分のやりたいことへ素直になったときにしか、私はあなたの前に来れないのよ」

そうか。そうだったのか・・・俺、作るよ。お前の、そして俺の思うとおりにして、個人サイト作るよ。だから待っててくれ。ブログと違って、登録するだけですぐに公開できるものじゃない。だけど、一日30分でも俺やるよ。ネットを前にだらだらするのを止めて、個人サイト作成に時間を費やすよ。

「ありがとう。私は、あなたがそう言えるのなら、それで良いの。十分。あなたのホームページができたら見せてちょうだい。そのときにまたここへ来るから」

うん。色々とありがとうな。ホームページを作ったら、また会おう。会えるよな?

「私はあなたの一部。だから、あなたが会おうと願えば、私はいつでもあなたの側に居る」

天使はそう言って、サラサラと空気へ溶けた。

 

俺は個人サイトを作る。昼間は働いているし、もちろん夜は今まで通り、アニメを見て感想を書いていくが、それでもあいた時間を見つけてコツコツと作っていく。それをここに宣言する。個人サイトが完成したとき、俺は次のステップへ進めるのだ。俺のため、天使のため。個人サイト作りの険しい道のりを、いま俺は歩み始めた。やってやるぞ。みんなも応援してね!!!

 

ということでね。個人サイト作りてえって話です。それが言いたかった。いつ完成するかは不明。だけどまあ、「ホームページ」というフォルダを作って、HTMLエディタを突っ込んだ。大きな進歩。あとはまあ、なんとかなるでしょ。今日はもう寝るけんの。あとあれ。テキストサイト、別にブログでもいいからね。ブログでもテキストサイト的な物書いてれば、それってもうテキストサイトでしょ?だからね、ブログのみんなは安心して欲しい。てか、俺も、作れるかマジ分からない。既に超だるい。超眠い。てかなんでこんな長々と書いてんの?読み返して誤字とか見つけるの、超だるい。そんなだし、既に暗礁に乗り上げている感ある。個人サイトを作るって宣言、やっぱ取り消したいけど、来週までは我慢します。誰か・・・