溶解大陸

アニメの感想とか書きたいなあ

無の文章

おひさーwおひさしぶりーふwというか、もう無理。限界が違い。ついに限界に達してしまった。日記を書かずにはいられなかった。このつらさの解消は、日記という手段をもってでしか為し得ないのでは?という気がしたので帰って参りました。つらいね。本当につらい。

 

今の俺、人を楽しませるための文章を書く気が一切ない。恐れ多くもテキストサイトを名乗るからには、文章によって人をいくらかは楽しませようとする気持ちが少しは付きものなはずじゃない?でも今の俺にはそれが一切ない。俺自身が救われるためにキーボードを叩いている。こうすることでしか俺は救われない。よく小説家が「書かずにはいられなかった・・・」と言ってるのを見たりするけど(実際はあまり見ない)、その気持ちの一端が少し分かっちゃった気がするね。マジでつらい。つらさから逃れるためにキーボードを叩いている。

 

このつらさの源泉は一体なに?つらさを文字列に変えている。この文章は俺のつらさから滲み出ている。俺が順風満帆で楽しい人生を送れていたら、マジでこんな日記は発生していない。つらい。つらいのだ。誰も助けてくれはしないことは分かっていても、つらいものはつらいと吐き出さざるを得ない。GWが懐かしいよ・・・。ああGW。愛しのGW。あの頃は本当に良かった。日記を書いたり、小説を書いたり、ブログの方向性について悩んだり・・・そんなたわいも無い事ばかりしていたっけ・・・俺はあの頃に戻りたいのだ。ああいった感情を取り戻したい。人を面白がらせようと意図した文章を書いていたあの頃に。書こうという気力を維持して生きていきたい。

整った文章を書くにはとても多くの体力を要するから、今の俺みたいに疲れ切ってしまうとこういう自分を癒やす文章しか書けなくなるのよね。マジつらい。別のことが考えられない。こういう愚痴?みたいなものが頭から追いやられて初めて、その時になってようやく何か価値あることが考えられるようになるよね。

 

今の俺の頭には感情しかない。価値あるものが一切ない。俺の中にあるつらさという感情が、こうして文字という形象を経由してインターネットにアップされている。いやまてよ。最初にテキストサイトは「人を楽しませることを意図して書いた文章を載せる場所」と言ったけど、本当は、その本質のところでは全く違うのでは?つらい人が現実で暴れる代わりにネット上に文章をアップしているのでは?

いや、一方的に型にはめることはよそう。文章を作ること、それ自体が楽しくて、それで遊んでみた成果をネットにアップしている、という人だって居るはずだ。俺みたいにつらいあまり文章を書いている人ばかりじゃないはずだ。

 

いやーでも分からねえな。もしかしてほんとはみんなつらいの?実際のところどう?あれだよね。少なくともVテキの人たちは年齢層を考えると結構つらそうな人多いよね!!なんとなくエネルギーに欠けているのはそれが原因だろうね!!ちなみに俺はこの前25になりました!!ぎゃああ!!誰か!!誰か助けて!!!

 

まあそれはいい。俺の年齢はともかく、つまり、昔のテキストサイト運営勢は「うわー楽しそう!!僕も混ぜて混ぜて!!」という風に人が増えていったのに対し、俺なんかは「あああつらい!つらいあまり愚痴文ができてしまった・・・書いてしまったからにはもったいない。どこかこれをアップロードできる場所は・・・あ、テキストサイト界隈だ!まだ生きてたんだ!」という流れでこうしてブログを運営しているわけだからね。そりゃ全体のエネルギー量も減衰するよ!!!あの頃持っていた楽しい気持ちはどこかへ行ってしまったよ!!俺はもうテキストを書けないよ・・・

 

あー、やっぱ文章を書く行為は本質的に楽しいものでなくっちゃならねえ。できることならゼロをプラスに持って行く感じの文章を書きたい。でも俺の日記はマイナスをゼロに持って行くための文章だからな。もっとマシなものを生み出したいものだ。

 

というかさ、ここまで愚痴ってきて思い出したけど、前の日記で「小説かきます!」と宣言してたよね俺。完全に忘れていた。いままでそれどころじゃなかった。マジで俺の精神状態は小説を書くとか書かないとか言ってられるレベルのなまっちょろい物では無かった。わりとズタボロ。小説なんて書く気は一切おきないね。

 

 

即興「危機との遭遇」


渋谷の109で買い物をした俺は、外に出て異常事態に遭遇した。

 

「わーちんぽ!!ちんぽじゃ!!!!」

 

狂人だ。渋谷のセンター街に突如キチガイが現れた。年の頃は40、50のおっさん。ハゲたおっさんがブリーフ一丁で道の真ん中に飛び出していった。

 

「ぎゅるわあああ!!」

 

ジジイはダンプカーにはね飛ばされた。飛び散る鮮血。赤く染まる横断歩道。絶叫する女。立ち尽くすスーツ姿のサラリーマン。キチガイの出現とその即座の退場によって、渋谷のセンター街は一瞬にして地獄と化した。

俺はその光景を見ながら、心の中で躍動する何かを感じていた。事件が起こったのだ。何が起こったのかは一目瞭然だった。キチガイが現れ、そして程なくして、そのキチガイはダンプカーに轢かれて死んでいったのだ。ワクワクする展開である。

 

辺りを見回すとまだ騒ぎは収まっていない。事故を起こしたダンプカーは道の中央で停止している。跳ねられたキチガイの身体は、この位置からだとダンプカーに阻まれているからだろうか。視界には入らない。

俺は何がどうなったのかが段々と気になってきた。キチガイのおっさんが死んだのか、それともまだ生きているのか。生きているのならばまだ暴れる気力は残っているのか、死んだのならどうやって死んでいるのか。なにせ轢かれた被害者はキチガイなのだ。必ず大きなニュースになるに違いない。事件の一部始終を間近で見ていたことは、後で誰かに自慢できることだろう。

 

まだ事件が起こった騒ぎから醒めやらぬ周囲の喧噪を耳にしながら、俺はダンプカーの方へと近づいていった。

ダンプカーは109の正面に停止していた。周囲の車も異常事態を察知したのか停止している。というよりも、ダンプカーが道を塞いで停止しているので、通りたくても通れないのかもしれない。

ダンプカーの運転席には若い男が呆然と座っていた。何が起こったのかまだ理解できていないのだろう。

 

俺は停止する車と車の間をぬうようにしてダンプカーの周囲をグルッと回ってみた。しかしキチガイの身体はどこにも見つからない。

そもそもキチガイがどこかに倒れているのであれば、それを囲うようにして暇な野次馬が集まるはずだ。だが、そのような人だかりもどこにも見当たらなかった。事件が起こり、周囲が異様な空気に包まれているので段々と人は増えてきているが、どこかに集中するということはなく、誰もが点在している。

 

轢かれたキチガイの身体はどこにいったんだ?

俺は周囲を見渡してみた。なにせ重量級のダンプカーに轢かれたのだ。ただ轢かれるだけでなく、どこか遠くへ吹っ飛ばされたのかもしれない。キチガイの身体があるのはダンプカーの周囲だけとは限らない。

しかし、キチガイの身体はどこにも見当たらなかった。いくら探しても見つけることが出来なかった。

 

もしかして、逃げたのか?

ダンプカーに轢かれたからといって、必ずしも人が死ぬとは限らない。いや、普通なら死ぬだろうが相手はキチガイである。常識を越えた生命力によってしぶとく生き残ったのかも知れない。倒れた身体が無いのであればそういうことだ。

俺はダンプカーに跳ねられたあとも、その数刻後にはゴキブリの如く地面を這いずり回り、異常な生命力でその場から逃げ出すブリーフ一丁のキチガイを想像し、少し気分が悪くなった。

 

「き・・・キャーッ!」

 

な、なんだ?女性の悲鳴だ。突然あたりに女性の悲鳴が鳴り響いた。ただでさえ人が多い上に、事件直後でざわめきが大きいセンター街であったが、そんなのお構いなしに遠くの方から悲鳴が聞こえてきた。そっちを目をやると、いた、キチガイだ。やはり生きていたのだ。

キチガイのおっさんは地下鉄ホームへの入り口から、階段を上ってヨタヨタと出てきたところだった。おっさんはダンプカーに吹っ飛ばされ、地下鉄入り口にホールインワンしていたのだ。

全身血まみれ、ブリーフはどす黒い血の色で染まっているが、骨が折れたような様子などはどこにも無かった。ヨタヨタとではあるが歩いているということは命に別状は無いのかもしれない。

 

「チクショオ・・・よくも・・・よくもやってくれたな!!!」

 

キチガイのおっさんが叫んだ。轢かれた直後で息も絶え絶えなのに、よくもここまで大きな声が出せるものだ。俺はキチガイの生命力を考え直す必要があるかもしれない。

 

叫んだ直後、おっさんはゆっくりと深呼吸をした。そして、そのまま美しい姿勢でクラウチングスタートの体勢を取った。地面を見つめていたおっさんはゆっくりと正面を向いた。スタート!

キチガイのおっさんはこちらへ向かって猛烈なスピードでダッシュしてきた。

 

なぜ?向かってくる?

俺はパニックに陥った。さっきまで野次馬気分でいたのに唐突に事件に巻き込まれようとしている。キチガイのおっさんは明らかにこちらへ向かって走ってきている。ダンプカーに轢かれ、あんなにも血まみれなのに、一体どうしてあんなに綺麗なフォームで走れるんだ?なぜピンピンしてるんだ?ダンプカーに轢かれた時点で気絶でもなんでもしていてくれたら良かったんだ。そうすれば俺は野次馬として適当にこの事件を楽しんだあと、家に帰ってネットにその話題を書き込んで楽しむだけのはずだったんだ。それなのにこの瞬間も、あのキチガイはこちらへ向かってダッシュしてきている。

 

キチガイは海を割るモーゼのように人の海を割って全力でダッシュしている。俺の周りに居た野次馬たちも逃げようとして辺り一体はもう恐慌状態だ。

 

俺も逃げようとした。が、誰かに押されて身体のバランスを崩し、大きくコケてしまった。

立ち上がろうとしたが心が焦って足がもつれる。周囲のざわめきから察するにキチガイはもうすぐそこまで来ている。けれど立てない。俺は立ち上がることを諦め、地面を這いずるようにして出来る限り遠くへ逃れようとした。

 

キチガイの走る音が段々と近づいてくる。

ああ、もうだめだ!俺はキチガイに殺される!

 

と、そう思った瞬間、キチガイが纏う空気が近づいてくる時と同じ速度で急速に離れていくのを感じた。

 

た、助かった・・・?

安堵感に身を包まれ、頭を上げた俺はキチガイの向かう方向に目をやった。おっさんはダンプカーに乗り込もうとしていた。ドアを開け若い運転手を引きずり出している。

 

ああそうか。走り始めの初めから、キチガイの目にはダンプカーしか映っていなかったのだ。最初からダンプカー目がけてダッシュしてきてたんだ。俺の居る方向へ向かって来るもんだからビビってしまった。勘違いしてしまった。

 

自分の身が安全だと分かると、途端にさっきのパニックが恥ずかしくなってきた。何をビビっているんだ俺は。単なるブリーフ一丁の素手のおっさんじゃないか。普通に喧嘩すれば勝てる相手だ。冷静になってみれば、あんなキチガイにビビらされる要素なんて初めから無かった。

 

俺は徐々に冷静さを取り戻しかけていた。だがその間にも、キチガイのおっさんは休むことなく動き続いていた。おっさんはまず、運転手を引きずり出すと地面に投げ捨て、そいつのことは無視するようにしてダンプカーへ乗り込んだ。一瞬の逡巡の後、おっさんは左手でギアを操作し、高笑いをしながらダンプカーを109へと突っ込ませた。

 

大きな炸裂音と共に辺りにガラスがまき散らされる。109の周囲に居た人々は、悲鳴をあげながら頭を手で抱えて逃げ惑っている。俺はさっきまで取り戻しかけていた冷静さをたちまち失った。

 

何をするでもなくへたり込んだままその光景を眺めていると、109へ突っ込んだダンプカーは「バックしますバックします」という間抜けな合図音を出しながらセンター街の中央へと戻り、そしてそのまま道玄坂方面へと走り去っていった。

 

俺は109の内部を見た。さっきまで俺が買い物をし、満足して出てきた入り口は滅茶苦茶に崩壊していた。辺りにはガラスやらコンクリートやら、109を形成していた材料の一部が散らばりまくり、血を流した怪我人達が地面で呻いている。109の中には倒れたまま身動き一つしない人影もあった。

俺は背筋が凍る思いがした。一歩間違っていたらあそこで倒れていたのは俺だったのだ。冷静になっている場合ではなかった。キチガイキチガイ。危険な存在なのだ。素手であろうがおっさんだろうが、予想もしえない行動で俺たちに害をなす存在なのだ。考えて理解できる相手なら、それはもうキチガイではないのだ。

 

そして、地面に尻をつきながらあたふたと行き交う人々を眺めていると、遠くからパトカーと救急車のサイレンが聞こえてきた。あれよあれよという間に怪我人は救急車に収容され、俺はコケた時に受けた傷の手当てをしてもらった。

キチガイのおっさんはどこかへ去ってしまった。この場で起きた事件はこうして収束を迎えた。

 

俺は、初めは完全に野次馬気分だったのに、気付いたら当事者にさせられていた。怪我といえばコケたときに少し手を擦り剥いた程度だったが、それでもあの意識無く倒れていた人々と同じように、俺も怪我人の一人に数えられるのだろう。

 

後日テレビで放送していたニュース特集によると、キチガイのおっさんは散々警察から逃げ回った後、東京湾に突っ込んでダンプカーと共に沈んでいったのだという。けれども、後に回収されたダンプカーにはおっさんの死体は見当たらなかったらしい。今を持って行方不明だそうだ。

ニュースでは識者が「追い詰められた故の自殺説」を唱えていたが、俺はそうは思わなかった。あのおっさんは109への体当たりだけでは飽き足らず、ダンプカーへの仕返しとしてダンプカーを海を乗り捨てたのだ。ダンプカーへの怒りを抑えきれず、処理するために東京湾へと突っ込んだのだ。あのおっさんが怒りの形相でダッシュしていた姿が今も忘れられない。

 

キチガイのおっさんは今も日本のどこかで生き続けているのだろうか。ダンプカーに轢かれても死ななかったくらいだ。生きていてもなんらおかしな事は無い。

そして俺はこう思うのだ。もしも次にあのおっさん出くわすことがあったとしたら、次こそは余計なことは考えず即座に逃げ出そう、と。俺はキチガイを舐めていた。狂気に侵された人間は、常人には考えられない能力を発揮するのだ。あの事件以来、109はいまだ営業を休止している。いまだ意識不明の人も居るらしい。災害はいつなんどき我が身に降りかかってくるか分からない。一瞬の気の迷いが、大怪我や死へと繋がるのだ。

 

俺はあの日に109で買った服を、買った当時のまま部屋の片隅に置いている。これはいわば、自分への戒めである。結果的に俺は無事だったが、野次馬根性によって危険に晒されたことは確かだ。危険があったら即逃げる。俺は毎朝ベッドから起きると1番初めに服の入った紙袋を見ては、その心得を思い出している。そして、いつかは即座に逃げられる時がくればいいなと、密かにおっさんとの再開を楽しみにして今日も大学へ向かうのだ。

 

遭遇編"fin"

 

あ、何も考えてない。何も考えてないのが分かりますね!うう、つらい!!!見切り発車はやめろ!!せめてラストを考えてから書き始めろ!!何も考えずに書くな!!!!考えろ!!いや、考えたくない!!今日はリハビリだ!!!リハビリであっても俺は更新するぞ!!今度はもうちょっと何か考えてから書き始めます!!!

というわけだけど、まだ俺の中につらさが残っている。つらさを癒やすため、俺は日記を書き続けるぞ。こんな文章、ここ以外に公開できる場所ほんと無いからね・・・はー・・・俺はいま、たまには日記を書いて何かを吐き出すべきである事実を再認識している。今後ともよろしくお願いします。