溶解大陸

アニメの感想とか書きたいなあ

積ん読消化と気楽なブログ更新

楽しく書く

はい、というわけで最近の悩みから話していきたいと考えています。はっきり言って俺からの主張は無い。インターネットに書いてまで、外部の人間の目に触れさせたいと思うような感情やヒラメキは、あいにくながら持ち合わせていない。しかし、「あーなにか更新しなきゃなあ。せっかく自分のブログがあることだしなあ」という何者かによる急き立てるような焦燥は絶えず脳内に生まれている。てかお前は誰だ?俺の脳内で俺に対して

「おいおい、せっかくブログがあるのに更新しないで放置したままでいいの?なんのためにブログを作ったの?」

と言ってくるお前、お前は一体何者なんだ。俺はそんな思考回路を持つ人格を、自己の内部に養成した覚えはない。俺は俺のためだけにブログを書いている。俺が書きたくない、書く気分にならないのであれば、更新しないことでなんらペナルティが生じないこのブログを更新する必要なんて一切ないのだ。にもかかわらず脳内に俺を非難するような声が絶えない。

じゃあ聞くけどさ、ブログを更新するメリットってなに?そこまでブログを更新しろっていうのであれば、俺に対してきちんとした答えが用意出来ているはずだよな?ほら、怒らないから言ってみろって。

「いや、メリットとかデメリットとか考えているからお前はダメなんだよ。楽しいか楽しくないかで考えろって。どんな内容であれ、ブログの記事を作り上げ、それを更新するあの瞬間の快感ったら、そりゃ他の何者にも代えがたいものがあるだろ?お前はあれを目指してキーボードを叩けばいいのよ。ブログを更新する理由とか、日記を書くことによるメリットとか、そういう損得勘定で動いているからダメなんじゃない?そうしていると結局ブログを書かなくなるのよ。個人の日記なんてさ、どうせオナニーなんだから余計なことは考えずに気持よくなってりゃいいのよ。あの快楽を忘れたお前でもあるまいて」

あー、はい。すいませんでした。俺が悪かった。確かにお前の言うとおりだわ。書くとか書かないとかではなくて、気持ちよくなれるかなれないかだわ。趣味なんて楽しかったり気持ちよかったりするからやるのであって、それこそが至上目的だもんな。仕事は生きる糧を得るためにやる。趣味は絶頂を迎えるためにやる。俺は、そんな単純なことも忘れていたというわけか。ただ気持ちよくなる。それだけでよかったわけか……

「ようやく分かってくれたか。本質的なことをすぐに忘れてグダグダ悩みだすのがお前の悪い癖だよな……ま、そんなところも嫌いじゃないんだけど」

え、なに?お前なんなの?そういうのは求めてないから。ちょっとあっち行っててくれないかな。気色悪。

 

積ん読

はい、というわけで、唐突なんですが俺の悩みです。あれです。積ん読です。一向に積ん読を消化できる目処が立ちません。いったいいつになったらこの大量の漫画や本の山、更には大量の録画アニメを残らず崩すことができるのでしょうか。スッキリした身体になることができるのでしょうか。読んでも読んでも、見ても見ても一向に減ることのない大量のコンテンツ。このコンテンツ大量時代を乗り切るには一体どうすればいいのでしょうか。どうしてこんなことになってしまったのか。昔はそんなことなかったのに……何がいけなかったというのか……

結論から申し上げれば、俺は悪くない。全てはインターネット、更に的を絞るのであればAmazonが悪い。本を買うのがあまりにも容易すぎる。普通、本屋なんていかないじゃないですか?いや、行く人は行くと思うよ?でも週に一回とかでしょ?で、そのときに多くても2~3冊の本を買うだけでしょ?だとすれば、週に一回という高頻度で本屋に行っている人間であっても、週に3冊くらい読んでいれば段々と積ん読は減っていくわけじゃん?インターネット、しいてはAmazonが無かったら俺だってそういう読書生活を送っていたわけじゃん?でも、現実は違う。あまりにも便利過ぎるインターネットが俺を殺そうとしている。気付いたらついつい、週に一回のペースで10冊くらい漫画やら本やらを購入してしまっている。

昔はこんなことはなかった。大学に通っていた頃の方が絶対に本を買う量は少なかった。なにせ、大学には書籍部があるからね。書籍部で気になった本を買って、それを読んでいればそれだけで満足してしまい、別の手段、つまりAmazonで本を買うということは滅多に無かった。大学であれば平日は毎日行くし、読む本が無くなってしまったらとりあえず書籍部へ立ち寄り、適当に1~2冊買うという生活ができた。あの頃は安定して、平和だった。手元には着実に読了済みの本だけが積み上がっていった。だが全ては変わってしまった。大学という本屋兼学び舎から離れてしまったいま、本を買う手段がほぼAmazonに限られるようになった。そして積ん読の悪夢がやってきた。

ゆーて本屋なんてそんなに行かないのだ。大学にコンビニ感覚で設置してあるのであれば暇なときにちょいちょいと立ち寄れるが、そうでないならば、外出して暇を潰す必要があるときでない限り本屋なんてわざわざ行かない。いや、大規模な書店の良さってのはまあ分かるよ?書店のあの雰囲気とか、適当に棚を見ていたら面白そうな本が発見できるとか、そういうことでしょ?たまたま見かけた本との出会い、的なものがAmazonには無くて書店にはあると言いたいわけでしょ?

でもさ、明確に読みたいと思える本があって、それを買おうするのであれば、普通に書店ではなくAmazonを使うでしょ。なにせ書店で買うよりもあまりに楽すぎるからね。数クリックで欲しい物が買えてしまうし、大量に購入したとしても家まで運ぶ必要がないし、探している本はキーボードを少し打ち込むだけで見つけ出すことができるし。例えば、もしある本を読みたくなった理由が、その本を紹介しているなんらかのネット記事であるとしたら、そこにはほぼ必ず本へのAmazonリンクが貼られているわけで。ネットで購買意欲を刺激された本を買う場合は、適当にマウスを数回クリックするだけで済んでしまうんだよね。

一度でもAmazonで本を買うことに慣れてしまうと、その後には、読みたい本が無制限に増えていくという悪質な罠が待ち受けている。例えば、アニメを見ているだけでもAmazonの欲しいものリストは増えていくんだよね。あるラノベ原作アニメが面白かった場合、原作厨の俺はその原作を必ず読みたくなるし、タイトルを検索すれば必ずAmazonの販売ページが引っかかって、アニメ化されるようなラノベの場合はほとんどの場合、熱いレビュアーが長文レビューを書いているし、それを読んでいるうちに気付いたらその原作を欲しいものリストにぶち込んでいる自分がいるんだよね。

他にも、検索しているうちに熱いレビューを載せている個人ブログを引き当てて、その熱にあてられた結果、欲しいものリストを経由せずに直接カート行きにしてしまったりとかね。さらには、そんな読み応えのあるレビューを書いているようなブログは必ず他にも書籍のレビューをたくさん書いてあって、そんな管理人によるオススメ本がまとめられた記事があったりしたら、そこに挙げられている本はラノベであれ一般書籍であれ、そりゃもう全部読みたくなってAmazonの欲しいものリストに突っ込んでしまったりとかね。

はたまた、そうやって買って読んでみた本が思ってた以上に面白かったりすると同じ本を読んだ人が居ないかタイトルを検索して探してしまい、そうしたら他の本レビューブログが見つかって、更にそこから……といった風に無限ループが起こるとかなんとか。そういうことが起こるらしいよ。みんなは気をつけようね。

そうこうしている内に、気付くとアイテム数が増えている欲しいものリスト。増えていく欲しいものリストにもやもやする日々。ある日、そんな欲しいものリストをすっきりさせる方法が、適当に数アイテムをカートに送ってちょいちょいとクリックするだけであることに気づいてしまう。文庫本や漫画であれば金額もそんなに大きくない。どうせいつかは読むものだし、いま買っても変わらなくない?と購入ボタンを押すことに抵抗がなくなる。そしていつしか、欲しいものリストにあった本が物質化して本棚に現れることに快感を覚えるようになっている……。こうなったらもうおしまいです。崩れた積ん読の山に押し潰される日もそう遠くありません。

まずね、本を買うときは自分の処理能力を過大評価しているから質が悪い。カートに文庫本が5冊はいっていても値段はそんなにしないし、こちらから見えているのは表紙の画像だけだから、アニメを5話みる感覚で5冊の本を読み終えられると感じられてしまうけども、絶対にそんなことはないんですよね。ラノベであっても一冊を読み終えるには数時間かかる。そのことをポチッとする瞬間には忘れてしまっている。

例えば、1クール分のアニメだと処理しようと思えば、一日で処理できてしまうものなのですよ。だって、12話あったとしても3話で70分かかるとして280分、つまり4時間半程度あれば一つの作品を追うことが出来るわけです。それがなんと、ラノベになると一冊を読むのに早くとも2時間。有名作は既に10冊近く販売されているのが普通だからそれに追いつこうとすれば20時間。一日に本を読める時間は集中力を考慮して一度に4~5時間だとすると、だいたい4~5日。一つの作品に追いつくためにはだいたい4~5日ですよ!これってやばくないですか?これだと思った作品を一つ絞って味わってもこれだけの時間がかかってしまうし、平行して積ん読を消化している現状では……もうお分かりですよね。最新刊には一生辿りつけないのではないかという絶望だけが俺を支配している。理性ではこうなることは分かっているんだけどね……いかんせんポチる瞬間には楽勝で消化できると考えてしまうものなのよね……

適当に買ってみた雑誌が思いのほか充実していて、一冊をパラパラしているだけでも3日間くらいは潰せてしまったりね。ビビるのはあれだよね、雑誌を読んでいても新刊の紹介で更に読みたい本が発掘され、欲しいものリストの登録数を表す数字が増えていったときだよね。本も雑誌も漫画と同じ感覚で買ってはダメなんだと気付いた時には既に時遅し、気づけば本や雑誌どころかマンガやアニメまで積み始めるようになってしまった。

なし崩し的に積ん読の冊数を増やしに増やし続け、漫画を含めると、いまや100冊近い量の積ん読が存在している。うっ……俺はもう、ダメだ。どうすればいいんだ。こんなのもう処理のしようがないよ……誰か助けて……何がどうしてこんなことになったんだ……

実は積みゲーもあるからね。本当にヤバイ。ゲームは特にやばい。大作と呼ばれるものになると軽く一作50時間以上のプレイ時間を要求してくる。大人になると大作と呼ばれるようなめちゃくちゃ面白そうな作品しか買わなくなるので、手元の積みゲーも必然、ほぼ全てが大作ゲームとなってしまう。こうなるともうあれ。死。事実上の死。精神と時の部屋が無いと何もできない。時間というフレームが俺を前へ前へと執拗に追い立てる。コンテンツ過剰。これ、国をあげてなにか対策をすべきなんじゃないの?読書週間なんて生っちょろいことを言ってないで、読書・ゲーム・アニメ・映画月間を作って月の9割を休日で埋めるくらいのことは必要じゃない?そうしようよ。10月とか別に働かなくてもよくない?もともと読書やスポーツや文化の秋なんだしさ。秋とかもう働かなくてもいいことにしない?そうでもしないと積みゲー積みアニメ積ん読が0になる日が一生くることはない気がするんだが。あ、やばい。これは危険。このまま生きていると積みゲー積みアニメ積ん読が残っている状態で俺は死ぬってことにならない?やばい。この状態を悪化させることだけはなんとしてでも避けなければならない。死ぬ瞬間にも積ん読のことを考えて後悔しながら死にたくはない。やるぞ……今日から俺はやる!!睡眠時間を削ってでも俺はこの積ん読の山から脱出してみせる!!積ん読がなくなるまではAmazonで気軽にポチったりしない!!一日一冊、最低でも2日で一冊のペースで本を消化してみせる!!!そしてたまにブログを更新する!!!!積ん読消化だけにとらわれずブログも更新していく!!!頑張る!!!!まーでも、頑張ると言うだけ言っておいてその後に頑張ったりしないのは、俺が一番知っていることなんですけどね。個人HPだって作る作る言っておいて未だに作ってないし。そればかりかブログの更新すらしなくなっていたし。アニメの感想すら書いていない始末だし。ま、やるだけやってみますけどねw

 

 

 

「あ、気が済んだのか?これで満足?言いたいことは言い終えた感じ?いまなんかキーボード打つのをやめてこのままブログにアップしようとしてた?」

ちょっと待って。まだいたのかよお前。脳内にある虚空に帰ってなかったのかよ。

「してたよね?やめようとしてたよね?それはちょっと無いんじゃないかなあ。まだ言うべきことが残ってるでしょ」

は?おい。人がせっかく気持ちよく明日から頑張る宣言をした直後に、いったいなんなんだよお前は。お前の言ったとおり、オナニーとして日記を書いてやっただろうが。その結果がこれなんだけど何か不満でもあるわけ?

「いや、いま書いていたオナニー文については、それはそれでいいんだけどさ。積ん読を消化するって話でしょ?そのために本を読むわけでしょ?それなら積ん読を消化するついでにまだやれることが残ってない?」

いや、何も無いんだが。積ん読が精神的負担になって他のことに手がつかない、ってことが上の文から伝わらなかったのか?俺にとっていま最も優先すべきなのは積ん読の消化作業であって、他の何物でもないんだが。

「本を読むんだろ?」

あ?そりゃそうだろ。本を読まなきゃ積ん読の消化はできないわけだからな。だから?

「それなら読んだ本のレビューを書くようにしろよ。ブログの更新もできて一石二鳥じゃねえか」

……。あー……それね……

「いつも書くことがない書くことがない、って嘆いてるお前なら渡りに船だろ。アニメの感想を書くのも読んだ本の感想を書くのも大した違いはないだろ。本を読んだついでに感想も書くようにして、それをブログの更新にしちまえばいいだろうが。どうしてそれは宣言しないわけ?どうして本の感想を書くぞ、とは言わないわけ?」

それは……

「ま、俺のことだからお前の考えは分かってるけどね。要するに面倒なんだろ?感想を書くぞと宣言しておいて、あとから感想を書かざるをえない状況に追いつめられるのが嫌なんだろ?」

その……

積ん読を消化することに集中しないといけないからブログを書いている暇なんてないし、それならむしろ感想は書かない方がいい、とかそんな言い訳を考えてるんだろ?」

あ……

「分かってるから安心しろって。その点についてお前は何も間違っちゃいないからさ。最初に言ったとおり個人HPの更新なんて所詮はオナニーだからな。自分がどれだけ気持ちよくなれるかってのが大事なわけよ。だから、苦痛や負担をできるだけ減らしていこうとするお前の消極的な姿勢は別に否定しないよ?でもさ、最初からやらないことに決めつけるってのはなんだか違うじゃん」

う…ぅ…

「本のレビューだってさ、書いてみたら思ってたよりも気持ちがよくなれるかもしれないじゃん。つまらない本を読んだ後にボロクソに叩きまくってスッキリするとか、素晴らしい本を読んだ後にその感想を他者に伝えて感動を共有するとかさ。別にそこまで考えなくてもいつもみたいに感想を書き殴ってみたら、その作業自体が楽しいものだったりするかもしれないじゃん?最初からやらないと決めつけるってのは、そういう可能性を全て潰すことに繋がるんだよね」

…………仰る、とおりです……

「はー、そんなんだからお前はダメなんだよ。やってみたらよくない?まずは始めるってことが大切なのよ。分かってるはずなんだけどね。このブログだって最初はそういう意図で立ち上げたもんだろ。他者に公開する文章を書いてみたら面白いんじゃなかろうか、っていうそんな気分でこのブログをとりあえず開始してみたわけじゃん。そしてそれを少し続けてみたら思いのほか面白かったわけだろ?だからこうして今もブログ更新用の文章を書いているわけでしょ?それと同じよ。本のレビューだって、やってみたら楽しいのかもしれないだろ?まずはやってみろって」

う……えぐ……うぅ……

「おいおい、泣くな泣くな。無理にはやらなくていいから。とりあえず始めてみることが大事って伝えたいだけだから。な?俺と一緒に楽しんでいこうぜ」

うぅ……はい……やる……やってみる……ごめん

「謝るなって。お前は気負い過ぎなんだよ。適当にやって安心しろって。俺だって言わなきゃいけないことは言うけどさ、いつでも俺はお前の味方なんだからよ」

うぅぅぅぅっ

「おっと、もうこんな時間か。いつまでもこうしている訳にもいかないな。明日も仕事があるんだろ?俺はこの辺で帰るけど、俺が今日言ったことは忘れんなよ?またな。機会があったらまた会おうぜ」

う、うっ……えぐっ……さよなら……また……

「おう、またな」

 

――――ふう……そうか……俺は気負いすぎていたのか……自分では全然気づけなかった……あいつが居なかったら俺はいまごろ……いや、よそう。考えるのはやめよう。言われた通り、やってみることを大事にしよう。楽しく適当に、とりあえずやってみる。俺は俺のスタイルを忘れてしまうところだった。アニメ感想も適当に、読書感想も適当に、適当に書いて適当にアップロードしていこう。日々の記録として使うんだ。明日からはそうやって頑張るぞ!もうどうなったって構うもんか!!俺は毎日更新するんだい!!!

 

ブログ更新のヒントを得た俺は、声高に目標を宣言した。この宣言が本当に実行されるかどうかは非常に疑わしい。言うだけ言っておいて、そのままブログを数ヶ月放置するなんてのはよくある話だからだ。だがそれでもいいのかもしれない。内容がどうであれ、いまこうしてブログを更新できたことだけは事実なのだから……

 

もっと更新しなきゃなあ、という話でした。ま、やるだけやってみますわw